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○東方虹龍洞 〜 Unconnected Marketeers.

 キャラ設定とか

                 上海アリス幻樂団長 ZUN
                        2021/05/04

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■1.あとがき

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 どうも、ZUNです。

 あー、ようやく終わるー。
 世の中はコロナ禍で大変な事になっていて、政府は声高にステイホームを
 訴え、後は個々人の責任に転嫁している様な気がします。

 はてさて、僕はと言うとこのゲームの開発が忙しすぎて、強制的にステイ
 ホームしてました。今年に入ってからまともに休んだり、遊んだり出来な
 かったので、やりたいゲームが溜まってしかたがありません。

 マスターアップしたら温泉に行くんだー! 打ち上げで大騒ぎするぞー!
 までコロナ禍で自粛を求められている昨今。何をモチベーションに修羅場
 を切り抜ければ良いんでしょう。
 ご褒美までおあずけで、ゲーム開発はますますストイックになっています。
 まさに地獄!


 今回のゲーム、自分の腕だけが重要なシューティングに、把握しきれない
 くらいのアイテムという、少し相性の悪そうな内容を入れてみました。

 するとどうでしょう。アイテムが徐々に増えていくのが楽しくて繰り返し
 遊んでいる内に、プレイヤーの技術レベルが上がっていくという、案外、
 ベストマッチなシステムだと言うことが判りました。まあぱっと遊べるよ
 うなアーケード向けでは無いですが、悪くないと思います。

 ただ、最大の問題が。この量のカードがあると一人ではデバッグもバラン
 ス調整も難しいという……。全部のカードの組み合わせなんてとてもじゃ
 ないけど時間的に試すことすら難しいんです。

 なのでいくつかおかしなところやぶっ壊れ性能なところもあると思います
 が、ゲームなんてそんなもんだ、と思って笑ってください。特に全てのカ
 ードを使ってリプレイ再生なんて現実問題として試しきれません……。

 この辺、個人開発の限界を感じるところですねぇ……。
 多少変な所があっても大目に見て頂きたいですm(__)m


   ZUN(このゲームを作り終えても、家に篭もってゲームするんだ……)







 **以下にエンディング後に関わるネタバレがありますのでご注意**

               ↓















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■2.エキストラストーリー

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 アビリティカードは山の妖怪と神様の制作物だった。

 どうやら本当にただの娯楽品で、危険性は低いと思われる。

 しかしその道中の、虹龍洞で出会った謎の人物と謎の鉱物。
 彼女の存在は神様も大天狗も知らないらしい。大天狗はそいつを盗掘者だ
 と決めつけ、狐を使いに出した。何やら争いが起こりそうな予感がする。

 大きな争いになる前に行かなければ!

 しかし、虹龍洞は酸素が少ない。人間が立ち入れぬ場所である。
 そういえば市場の神を倒したとき、無酸素でも呼吸が出来るアビリティ
 カードを手に入れていたのを思い出した。

 さあ、そのカードの能力を使い、いざ坑道へ行かん。

 虹龍洞の真実を曝くのだ!<

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■1.キャラ設定

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◇プレイヤーキャラサイド

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 ○楽園の素敵な巫女

  博麗 霊夢(はくれい れいむ)
  Hakurei Reimu

  種族:人間
  能力:主に空を飛ぶ程度の能力

  毎度お馴染みの巫女さん。博麗神社の巫女さん。

  ちまたに不思議なカードが流通していた。
  そのカードには人間、妖怪達の秘密が込められている様に感じ、調査に行くしかないと思った。

  取り敢えずはカードの売人を手当たり次第探してカードを根こそぎ簒奪する目論見だった。<

 ○普通の魔法使い

  霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)
  Kirisame Marisa

  種族:人間
  能力:魔法を使う程度の能力

  幻想郷に住む、普通な魔法使い。蒐集癖を持つ。

  カードには多種多様の魔力が込められていた。
  知っている人間、妖怪の魔力ばかりである。
  こんなに面白いカードは他の人よりも早く集めなければいけないと思った。

  きっと皆そうするに違いない。そうなったら、値段が上がる一方だからだ。<

 ○瀟洒なメイド

  十六夜 咲夜(いざよい さくや)
  Izayoi Sakuya

  種族:人間
  能力:時間を止める程度の能力

  紅魔館でメイド長をしている。すましているので分かりにくいが、実は少し天然。

  ちまたに不思議なカードが流通していた。
  そのカードにパチュリー様が非常に興味を持たれ、全てを回収するように命じられた。
  確かに興味深いカードだった。中にはお嬢様の魔力が込められたカードもあるという。

  しかし、お嬢様はピンピンしている。これは一体何を意味しているのか……。<

 ○奇跡の現人神

  東風谷 早苗(こちや さなえ)
  Kochiya Sanae

  種族:人間
  能力:奇跡を起こす程度の能力

  カードの売人は妖怪の山を中心に活動していた。
  推測するにカードの生産元も近くにあるのではないか。
  山にある守矢神社はそれを看過できなかった。

  放って置けば、また博麗神社に持って行かれてしまうのではないか、と。<

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◇敵キャラサイド

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 ○1面ボス 

  商売繁盛の縁起物

  豪徳寺 ミケ(ごうとくじ みけ)
  Goutokuzi Mike

  種族:招き猫
  能力:お金かお客を招き入れる程度の能力


  豪徳寺にすむ招き猫は、本来は白猫である。
  しかし三毛猫として生まれた彼女は、その外見の所為で苦労したようである。
  時にはまがい物と疎まれたり、時には毛を染められそうになったりもした。
  しかし、彼女は三毛で何が悪いと開き直っていた為、仲間外れにされ、
  招き猫の修業も出来なかった。

  その所為か、招き猫の能のが不完全な物になった。
  お金とお客を招くのが招き猫なのだが、お金かお客のどちらかを招き入れると
  もう一方を遠ざけてしまう物になってしまった。

  こうなってはもうお店に置いても価値は無い。当然、引き取り手も無いだろう。
  彼女はむしろ幸いだと思い、清々しい気分で招き猫社会を離れた。

  そして、山で悠々自適な新生活を送ることになった。<

 ○2面ボス 

  山奥のビジネス妖怪

  山城 たかね(やましろ たかね)
  Yamashiro Takane

  種族:山童
  能力:森の気を操る程度の能力

  山の中に棲む人型の妖怪。妖怪的性質は河童に似る。
  妖怪の山の奥地にアジトを作り、集団生活を送っている。

  森の中の生活のスペシャリストであり、技術的にも高水準である。
  森の中に棲んでいるくせに経済の研究が進んでおり、複雑なお金のシステムを構築している。

  河童とは『川に棲む両生類風情が』『森に棲む猿どもが』と呼び合う、良きライバルである。
  河童の機械も山童が居ないと完成できないし、山童のビジネスも河童の製造が無ければ宝の持ち腐れである。
  技術的にもビジネス的にも、お互い依存しているのである。

  彼女は、その山童の中ではリーダー的な存在である。

  その理由は、他の山童よりほんのちょっとだけ、言葉が丁寧だったからだと言われている。<

 ○3面ボス

  高地に棲む山女郎

  本名 駒草 山如(こまくさ さんにょ)
  Komakusa Sannyo

  通称 駒草太夫(こまくさだゆう)

  種族:山女郎
  能力:煙草の煙で精神を操作する程度の能力

  煙草が好きな山の妖怪。妖怪の山の高地に棲む。
  山の妖怪達からは、その風貌から駒草太夫という愛称で親しまれている。

  天狗や山童、河童達相手に賭場を開き、博打の胴元をして生活している。
  賭博は山の妖怪にとって最高のアミューズメントである。

  天然100%妖怪の山産の煙草は、煙を吸うと様々な効果が現れる事が知られている。
  心を落ち着かせたり、逆に昂揚させたりも出来る。
  彼女はその煙を巧みに使い、賭場にありがちの狂乱を未然に防いでいる。
  彼女が開く賭場は、紳士の社交場なのだ。場を取り巻く煙草の煙によって……。

  突如湧いたアビリティーカードは、山の妖怪にとって最高の賭けごとのネタになる。

  彼女はそう考えていた。<

 ○4面ボス

  本物の勾玉制作職人
  
  玉造 魅須丸(たまつくり みすまる)
  Tamatsukuri Misumaru

  種族:神様
  能力:勾玉を作る程度の能力

  古の鉱物から勾玉を作り出す神様。
  勾玉は生き物の魂を込める事が出来るマジックアイテムである。
  僅かだが、能力や気質、記憶までもコピーして収めることが出来るのである。
  勾玉の力を使えば、能力をコピーしたり、相手の情報を読み取ったりする事は容易い。

  虹龍洞で採掘されている龍珠は勾玉を作るのに向いている鉱物だ。
  大天狗が山に穴を開けまくって掘り出していると知り、彼女は慌てて現地調査に来ていた。
  龍珠が悪の手に渡ると危険だからである。更に言うと、山の環境破壊も気になっていた。
  欲望のままに山を切り崩し、資源が尽きると共にうち捨てられた鉱山跡を沢山見てきたからだ。


  虹龍洞は複雑に入り組んでいて、全貌はようと知れなかった。
  調査中に、人間が乗り込んできた。
  勾玉の力を使って目的を調べると、どうやらアビリティカードの調査をしているらしい。
  この先は人間が入れる場所ではないと追い返した。

  彼女は虹龍洞の調査を続けた。

  奥にいたのは山を掘り続ける危険な妖怪、大ムカデだった……。<

 ○5面ボス

  鴉天狗の大将
  
  飯綱丸 龍(いいずなまる めぐむ)
  Iizunamaru Megumu


  種族:大天狗
  能力:星空を操る程度の能力

  山の頂上付近にすむ大天狗の一人。
  天狗の社会は縦社会で、大天狗は天狗社会の中のボスに相当する存在である。
  なので普通の天狗に命令を出すことも出来る。大天狗の命令は絶対だ。
  山に棲む他の妖怪にも命令を出すこともあるが。こちらは逆らう者もいる。

  命令する権利があるからといって、私利私欲の為に命令することはほぼ無い。
  大天狗には天狗の社会を成長、維持させる義務があるのである。

  彼女は山に眠っていた龍珠に目を付けた。
  龍珠には勾玉に加工しなくても、ほんの僅か魂を込める効果がある。
  これを使って交換したくなる娯楽品を作れば、一儲け出来るだろう。

  しかし、ただ作って売るだけでは儲けも一時的でたかが知れているだろう。
  
  そこで彼女は、広く流通させて、交換専用の通貨システムを構築する事にした。
  カードの売人が交換する度に、通貨システムが広まりそれで儲けられると言う訳だ。
  物を作って売るより、大儲けできる事が判っていた。

  しかし、その為に必要なのは、独自の通貨システムで交換しなければいけない理由である。

  そこで目を付けたのが、行き場を失って今にも消え入りそうだった『市場の神』だった。
  市場の神の力で売買を成立させた場合のみ、カードの魔力が補充されて、アビリティカードの
  能力が発現する仕掛けである。それ以外ではただの紙切れに過ぎない。

  大天狗の目論見どおり、アビリティカードは自由に流通し、十分な利益を上げた。

  しかしそこで問題が発生した。
  カードの流通が活性化した結果、市場の神が本来の力を取り戻し、天狗の社会を

  脅かしかねないところまで来ていたのだ。<

 ○5面ボ中ス

  耳元で囁く邪悪な白狐
  
  菅牧 典(くだまき つかさ)
  Kudamaki Tsukasa


  種族:管狐
  能力:魂の弱い所に入り込む程度の能力

  飯綱丸龍の頼りになる右腕で、命令以上の結果を出す……と思われている。
  実際には相手の心の隙間に忍び込み、混乱を引き起こす元凶である。

  大天狗と市場の神の間を取り持ったり、大ムカデに指示したりと、何かと忙しいようである。
  大天狗からも市場の神からも、大ムカデからも信頼されおり何かと相談を受けたりしている。

  しかし彼女の正体は管狐だ。

  彼女の助言を聞いた者は金銭的に恩恵を受けるだろう。
  その代わり破滅的な結果が待っていることも忘れてはいけない。

  市場の神も大ムカデも、霊夢達と戦うはめになった元凶は、結局は彼女の囁きなのだ。<

 ○6面ボス

  無主物の神
  
  天弓 千亦(てんきゅう ちまた)
  Tenkyu Chimata


  種族:神様
  能力:所有権を失わせる程度の能力

  人間にとって、物を手放すことは難しい。
  誰かにあげたとしても、その人からの頂き物という情報が残り続ける。
  ゴミ箱に捨てたとしても、山に不法投棄したとしても、誰が捨てたという情報が残り続ける。
  所有権を失うことは容易ではないのだ。

  しかし完全にそれが行える場所がある。
  人が唯一物を交換できる場所、それが市場だ。
  市場で売る事によって、完全に所有権を失うことが出来る。

  彼女はそれを司る神様である。

  最近は市場を介さないで物の売買を行う事が増え、結果所有権が氾濫している事を嘆いていた。

  飯綱丸から市場を開いて欲しいと持ちかけられたとき、このチャンスを逃す物かと、
  本来の市場のように、厳しい条件を付けて売買するのなら協力すると答えた。

  彼女は飯綱丸のビジネスに利用されている事ぐらい重々承知の上だった。
  ビジネスが成功する頃には、神様としての力も取り戻し、大天狗ごとき恐れるに足らずだと
  思っていたからである。


  最初の市場は、月に虹が架かったとき、山の頂上で開かれた。
  参加者は千亦、飯綱丸、管狐の典、大ムカデの百々世だけだった。

  初めての市場では、自らの能力を封じ込めたカードを売買した。
  彼女達は月虹の下、カードを交換しあった。
  目論見通り、カードに込められた複製の能力は、複製元の所有者から
  完全に切り離されて新たな所有者の能力の一部となった。
  その結果に、飯綱丸も百々世も大興奮したのである。

  その後は幾度となく市場が開かれ、山を中心にカードは広く流通した。
  カードの能力を使うには、ルールに則って購入しなければいけない。
  奪ったり捨てたり、拾ったり貰ったり、では駄目なのだ。

  それは、市場の神である千亦が力を得るためのルールだった。
  飯綱丸は市場をビジネスだと思っているが、千亦にとっては神の力を取り戻す為の祭事だったのだ。

  二人の軋轢が表に出始めた頃、全てを終わらす破壊者がやってくる。
  その破壊者は暴力で物を解決しようとする、いわゆる市場の破壊者『賊』と呼ばれた。


  奇しくも人間の『賊』がやってきたのは、最初の市場と同じ、月に虹が架かった夜だった。<

 ○エキストラボス

  黒きドラゴンイーター

  姫虫 百々世 (ひめむし ももよ)
  Himemushi Momoyo


  種族:大蜈蚣
  能力:龍を食べる程度の能力

  大蜈蚣(オオムカデ)
  醜悪なフォルム、不快な毒、何かと嫌われ者の妖怪である。
  強大な存在である龍ですら近づかない。麓では龍殺しの最強の妖怪だと恐れられている。

  浴びせられる負のオーラから錬成した魔力は膨大であり、彼女は強力な魔力を持っている。
  そもそも近づこうとする者も少なく、それも彼女の最強伝説に拍車を掛けている。

  本当のところ、龍を食べられるのかどうか誰も知らない。


  だが虹龍洞で、龍の持ち物だと言われている『龍珠』を漁っていたのは本当だ。
  彼女が洞窟から龍珠を掘り出したところ、自分に会う事を厭わない親友の大天狗、
  飯綱丸からビジネスの話を持ちかけられた。

  百々世は、山を削り虹龍洞を掘る役を引き受けた。報酬は龍珠である。
  親友である大天狗、龍(めぐむ)を食べる代わりとして、龍珠は十分だった。


  毎日せっせと龍珠を掘り出していたところ、ついに盗掘者が現れたと聞かされた。
  もちろん、彼女は喜んだ。

   『もう龍珠は食い飽きた。

    盗掘者なんて、最高のデザートだぜ!』<