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○東方鬼形獣 ~ Wily Beast and Weakest Creature.
あとがきとかキャラ設定とか
上海アリス幻樂団長 ZUN
2019/08/12
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■1.あとがき
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どうも、ZUNです。
今年は梅雨が明けるのが遅かったですねぇ。
お陰で涼しく開発できました(マスター当日の今日は猛暑で死にそうです)
今回のゲーム、体感ですがかなり易しめだと思います。
イージーなら難易度過去最低くらいかも知れません。
熟練者なら初見でノーマルをクリアするくらいは出来るでしょう。
その状態で、最終調整でエクステンドも増やしたので、多くの人にクリア
して貰いたいと思います。出来ればノーマル以上が良いですねぇ。
最終面に向けて雰囲気、音楽、ストーリー展開がコロコロと変わる演出を、
是非弾幕と共に味わって貰いたいです。
ちなみにルナティックは最悪の難易度です。もうやりたく有りません。
まさに鬼畜。
今回のストーリーは入り組んでいて、一キャラプレイしただけでは全体像
が見えてこないかもしれません。というか全部クリアしてもよく判らない
かも知れませんが(笑)
今作からエンディングとエキストラの会話の回想が出来る様になりました。
(実績のページから見る事が出来ます)
ゲーム中は何を言っているのか全く判らなかった方も、これを見れば安心。
それにしても、動物霊達に名前付けてあげれば良かったなぁ……と。
まさかあんなに……、いやこれ以上はゲームを遊んでいない人もいるかも
知れないのでやめておきましょう。
またいずれ何処かでてくるときは付けてあげようかな。
ZUN(息子が動物園行きたいと言うので連れて行きたい)
**以下にエンディング後に関わるネタバレがありますのでご注意**
↓
実はそれはフェイクで、侵略を阻止するという名目で人間を畜生界に連れ
ていくのが、動物霊の真の目的であった。
その口車に乗せられたまま、袿姫を撃破し、畜生界は再び混沌の世界となった。
このタイミングで再び地獄から動物霊が人間界に攻め込んできた。
しかし、今度は本気のようである。
どうやらこの混乱に乗じて人間界を支配しようとしているようだ。
操られるがままとはいえ、自分がまいた種だ!
博麗 霊夢(はくれい れいむ)
Hakurei Reimu
種族:人間
能力:主に空を飛ぶ程度の能力
毎度お馴染みの巫女さん。博麗神社の巫女さん。
地獄から大量の動物霊が攻め込んできた。
人間に協力的な動物霊が力になってくれると言うので地獄に行くことになる。
動物霊の言っている事を全て鵜呑みにしては居なかったが、単身で行くより
強力だし、いざとなればその動物霊ごと倒せば良いし、自分にはマイナスは
霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)
Kirisame Marisa
種族:人間
能力:魔法を使う程度の能力
幻想郷に住む、普通な魔法使い。蒐集癖を持つ。
動物霊を憑依させると、いつも以上の力を出すことが出来る。
その事を非常に魅力的だと思い、動物霊の誘いに乗った。
地獄に行くことには恐怖を感じていなかった。むしろどんな者が待ち受けて
魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)
Konpaku Youmu
種族:人間と幽霊のハーフ
能力:剣術を扱う程度の能力
冥界の庭師。少し抜けている。
動物霊が地獄から攻め込んできたという報告を受け、彼女が調査に乗り出した。
貪欲な動物霊達は、地上全ての肉体、霊体を喰らい尽くそうとしていた。
このまま放って置いては、地上は弱肉強食の地獄となってしまうだろう。
一体誰が地獄の動物霊達を送り込んでいるのか、そしてそれは何の為か、
河原のアイドル水子
戎 瓔花(えびす えいか)
Ebisu Eika
種族:水子の霊
能力:上手に石を積む程度の能力
とても器用に石を積む達人。
石を積む技術に優れていて、賽の河原の水子の霊達のリーダー的存在である。
無駄な単純作業を、楽しくやりがいのあるものに変える、転んでもただでは
起きない福の神でもある。
いつも明るくそして才知に長け、石積みコンテストを開催したりと、次々と
新しいイベントを開催して、水子達に好かれる賽の河原のアイドルである。
主人公達が石積みコンテストを台無しにしたと、激怒しているが、実際には
古代魚の子連れ番人
牛崎 潤美(うしざき うるみ)
Ushizaki Urumi
種族:牛鬼
能力:身近な物の重さを変える程度の能力
生身の生き物を三途の川に引きずり込む、恐ろしい鬼。
赤子の石像を抱いていて、その赤子を人に預けては、重たくして川に沈めてしまう。
人間の親切心を欺く、驚異的な妖怪であった。
しかし、幻想郷で人間を襲うことを禁じられて、現在では三途の河で漁業を営んでいる。
死神の保護無しで河を渡ろうとすると、絶滅した超巨大魚や首長竜が襲ってくる。
今の彼女は、超巨大魚を飼い慣らして、時折幻想郷に売りに行き生計を立てている。
その牙を抜かれた姿を見て、妖怪達の中には馬鹿にする者も居るが、本人は今の生活に誇りを持っている。
地獄関所の番頭神
庭渡 久侘歌(にわたり くたか)
Niwatari Kutaka
種族:神様
能力:喉の病気を癒す程度の能力
地獄、鬼の国などの、異界との関所の番人。
鬼と人間を見分けて、それぞれの居場所に振り分ける仕事をしている。
今回は地獄に行きたいという人間の話を閻魔様に話を聞いていたが、
心配して地獄に行っても大丈夫か、腕前を確かめようとした。
彼岸には彼女の仕事場があるだけで、普段から彼岸に住んでいるわけではない。
普段は妖怪の山の滝の上あたりの、見晴らしの良いところに住んでいるようである。
彼女の正体は家畜化される前の、野生の鶏の神様、ニワタリ神である。
鶏というと弱々しさや、臆病さのイメージがあるが、彼女は礼儀正しく公正で、
平等と利他を優先する神様である。
鬼傑組(きけつぐみ)組長
吉弔 八千慧(きっちょう やちえ)
Kitcho Yachie
種族:吉弔
能力:逆らう気力を失わせる程度の能力
畜生界、そこは究極の弱肉強食の世界。
強い者が欲望のままに支配する世界……だった筈が、ちょっとだけずる賢い者が組織を構成するようになり、
今では数組の巨大組織によって支配される世界になっていた。
ほぼ全ての動物霊達は、すでに一匹では勝ち目がなく、何処かに組して永遠に奴隷として闘い続けるしか
生き延びるすべの無い状況になっていた。
皆が疲弊し続けても、止めることの出来ないのが組織である。
脚力と牙、強靱な肉体が特徴の動物霊による組織、勁牙組(けいがぐみ)。
土中、水中、暗闇等からの奇襲を得意とする動物の霊達の組織、鬼傑組(きけつぐみ)。
空中や圧倒的な大きさで俯瞰視点で戦う動物霊の組織、剛欲同盟(ごうよくどうめい)。
罠や毒、寄生、擬態、あらゆる卑怯な手段を得意とする動物霊達による正体不明の組織、等など。
畜生界はこれら巨大畜生組織でシェアを奪い合っていた。
そんな中に、全ての組織にこき使われている、完全なる奴隷がいた。
力は弱いが手先が器用な生き物、霊長類──つまり人間の霊である。
彼ら畜生組織の支配層は、万能奴隷である人間が絶えないように保護施設を作った。
その保護施設、名前は霊長園である。
抵抗するすべを持たない人間を、霊長園で鑑賞する時だけは、各組織が争いを忘れた。
霊長園は、畜生界の平和的な娯楽施設でもあったのである。
しかし、それが失敗だった。
単体では非力な人間の霊を、一箇所に集めてしまった事が、破滅的組織を生み出す事とへと繋がってしまう。
人間の霊は無力な自分を呪い、神に祈った。
神もそれにこたえ、人間に信仰すべき偶像を与えた。
信仰の力は革命的であった。
信仰心を持った人間霊は動物霊を恐れなくなった。
本来我欲でしか活動できない畜生界で、利他の精神で活動できるようになった事が大きいのだろう。
しかし本当に力を持ったのは人間霊ではなく、偶像だったのだ。
人間霊は偶像の向こうにいる神性に帰依しているつもりが、偶像そのものを信仰するようになってしまう。
その結果、偶像が人間を支配し始めるのは、自然の成り行きだった。
霊長園は偶像に支配され、人間霊の地位は再び最下層へ落とされた。
偶像に支配された霊長園は、最凶の暴走組織になってしまったのだ。
偶像は霊長園を飛び出し、畜生界を支配し始めた。
肉も霊も欲も持たない偶像達に、畜生達は手も足も出なかったのである。
このままでは畜生界は偶像に支配されて、廃墟と化すだろう。
しかし畜生達も黙って支配されるのを待っている訳では無い。
奇襲を得意とする鬼傑組が、起死回生をかけて打倒偶像作戦を打ち立てた。
それが『地上の人間を巻き込んで、人間の手で霊長園を壊滅させる』作戦だった。
動物には宗教を生み出すことが出来ないので、霊長園の偶像崇拝とは別の信仰心を持った人間をぶつけて、
宗教戦争に持ち込もうという大胆な作戦である。
畜生界と地上の行き来は簡単ではなかった。
しかし、畜生界と地獄は隣り合わせで、比較的行き来も簡単である。
今、地獄も権力争いで混乱していて、地獄経由なら人間界に行くことが容易だった。
動物霊達は、地獄経由で地上に行き、(あわよくば支配できても良いと思って)地上に攻め入るフリをして
一芝居を打ったのだ。
彼女は畜生界に存在する四大組織の一つ、鬼傑組の組長である。
人間界に動物霊を送り込み、使えそうな人間を探していた。
誰にでも慇懃な態度をとるが、ほぼ全てを見下している。
埴輪兵長
杖刀偶 磨弓(じょうとうぐう まゆみ)
Joutougu Mayumi
種族:埴輪
能力:忠誠心がそのまま強さになる程度の能力
袿姫が作った埴輪兵団の長。
剣術、弓術、騎馬術全てに長けていて、技術は古くさいものの、
単純な戦闘能力は極めて高い。
壊されてもすぐに修復し、病気知らずで、休息も要らないため、
動物霊、人間霊の仕事が、どんどんと効率の良い埴輪に置き換えられてしまうだろうと、予測されている。
また、肉体を持たない畜生界の者達には、偶像とは言え実体を持っている埴輪達に手も足も出なかった。
霊体の攻撃は、相手の霊体部分に対して影響を及ぼすものなので、がらんどうの偶像には殆ど効果が無かったのである。
普段は霊長園を守っていたが、すでに畜生界には敵無しの状態で兵隊も無用の長物と化していた。
孤立無援が誂えた造形神
埴安神 袿姫(はにやすしん けいき)
Haniyasushin Keiki
種族:神様
能力:偶像を作り出す程度の能力
霊長園の人間霊が、起死回生をかけて招喚した神様。
精巧な偶像を作り出すことが出来る。
彼女の作る偶像は、信仰心を集めたり、身代わりにしたり、一緒に遊んだり、部屋に飾ったり出来る優れものだ。
彼女は霊長園を支配し、動物霊から酷い扱いを受けていた人間霊を保護していた。
畜生界の動物霊達も、人間霊を尊重できるのなら共存しようと考えていた。
しかしまさか動物霊風情が、偶像を破壊しに地上から人間を連れてくる、という策に出るとは思っても見なかった。
勁牙組(けいがぐみ)組長
驪駒 早鬼(くろこま さき)
Kurokoma Saki
種族:驪駒(くろこま)
能力:比類無き脚力を持つ程度の能力
勁牙組の組長。
手も足も出せなかった霊長園の袿姫を倒した、という情報が畜生界を駆け巡るやいなや、最速で次の手に出た。
袿姫さえいなければ、畜生界の支配は時間の問題だと考え、それより先に人間界を視察して、可能ならば
支配してしまおうと考えた。
思い立ったらすぐに行動する。
部下の考えや手柄を尊重する、等、組織の上司としては人気がある方である(但し、仕事はブラック)
実力のある者が好きで、敵であろうとそれは変わらない。