--------------------------------------------------------------------○東方神霊廟 ~ Ten Desires.キャラ設定とかエキストラストーリーとか上海アリス幻樂団長ZUN2011/08/13--------------------------------------------------------------------===========================================■0.設定の目次===========================================■1.エキストラストーリー■2.キャラ設定*この先は、エンディング以降に係わる強烈なネタバレがありますクリアしたか諦めたか、そもそもどうでも良い方のみ見てくださいこの先、一パーセク↓ ============================================■1.エキストラストーリー============================================ 博麗神社。いつものようにのんびりと霊夢と魔理沙が会話していた。霊夢「でさー、あの神子達の家は凄く大きかったよ。キラキラしていて」魔理沙「ふーん。どうやって忍び込めるかな」そこに早苗がやってきた。少し慌てているようだ。早苗「聞きました?」霊夢「聞いてない」早苗「どうやら命蓮寺に動きがあったみたいです」魔理沙「動きだと?ついに変形したか?」早苗「どうやら最初から、あの場所が神子さんの霊廟の真上であることを知っていて、命蓮寺を建てたようなんです」魔理沙「ほう、それはまた何でだ?」霊夢が黙りかねて口を挟んだ。霊夢「判るわ。白蓮は妖怪に与する者だもん」魔理沙「だから何で……」霊夢「神子は聖人の権現だもの。必ず妖怪の敵になる奴って思ったんでしょ。それに布都は廃仏派で仏教を嫌っているし。宗教戦争だって起こり兼ねないわ」魔理沙「ふーん。そうか、色々な意味で白蓮の敵だって事か。白蓮は何でそんな霊廟のこと知ってたんだろうな」霊夢「妖怪の間では話題になっていたのかもね。あそこにヤバイ奴が眠っているって」早苗「あのー」 霊夢と魔理沙が早苗の方を向く。早苗「それでですね。神子さん達が復活してしまったから、妖怪達が慌てて対抗策を採ったらしいんです」霊夢「対抗策?」早苗「何でも、『妖怪の切り札となるような』強力な妖怪を呼び寄せたとか……」魔理沙「切り札だと?そりゃヤバいな」霊夢「どうせ妖怪の考える事よ。統制なんて取れないんだから、自分より強い奴を呼び寄せたり出来ないって。そんな事したら、自分が返り討ちに遭うかも知れないもん」早苗「何にしても何かアクションを起こしたのは事実みたいです」霊夢「まあ、こっちもアクションを起こすけどね」霊夢はそういうと、すぐに出かける準備をした。そこに現れたのは妖夢。妖夢「あら皆さんおそろいで」霊夢「何よ、今忙しいのよ」妖夢「いや、どうも神霊騒ぎから妖怪の方に波及したらしくて、命蓮寺に動きがあったみたいです」霊夢「知ってた」妖夢「流石ですね。何でしょう?復活感謝祭かしら?お呼ばれしていないですか? 溜め息を吐く三人。霊夢「今から行くところよ」魔理沙「お呼ばれされた奴も居るらしいぜ」早苗「一緒に行きましょうか?」妖夢「どうしようかなぁ。私も行こうかなぁ」妖夢はのんきそうに言うと、宴会の想像をして顔をほころばせた。これから死闘が繰り広げられるとも知らずに。一方、命蓮寺では何やら妖精達が騒ぎ始めていた。長旅を終え、海を越えてやってきた妖怪が一息入れていたのである。その圧倒的な威圧感。これならば神子達に対抗できる……(と、そう思っていた時期がありました。(響子談)) ===========================================■2.キャラ設定=========================================== ○楽園の巫女博麗霊夢(はくれいれいむ)Hakurei Reimu種族:人間能力:主に空を飛ぶ程度の能力毎度お馴染みの巫女さん。博麗神社の巫女さん。何者に対しても平等に見る性格である。ただ、仕事は妖怪退治である為、妖怪に対しては厳しいポーズを取っているが、実際は人間にも妖怪にもさほど興味はない。神霊にしちゃあ随分とちゃちで雑多な霊に何らかの危機感を感じ、調査に出かける。放って置いて何か起きた時に神社の所為だと思われると困る。 ○普通の魔法使い霧雨魔理沙(きりさめまりさ)Kirisame Marisa種族:人間能力:魔法を使う程度の能力幻想郷に住む、普通な魔法使い。蒐集癖を持つ。ひねくれて見えるが、内実は誰よりも真っ直ぐ。いつも黒い服を着ているが、それは魔法使いは黒だと思い込んでいるのと、汚れが目立たないと言う理由から来ている。真っ直ぐである。神霊が人間の欲の塊である事に気付いた彼女。彼女の行動は純粋な好奇心。好奇心も欲である。 ○山の新人神様東風谷早苗(こちやさなえ)Kochiya sanae種族:人間能力:奇跡を起こす程度の能力妖怪の山にある守矢神社に住む巫女さん。妖怪退治は不慣れ。普段は神様と妖怪達に囲まれて暮している為、人間の話し相手が欲しいと思っているが、麓の人間は妖怪染みた人間ばかり。そのうち、自分もああなるのかと少しだけ心配している。現人神と慕われただけあって妖怪にも劣らないが、少々惚けた所もある。神霊は神社にとって重要な霊。人間の信仰心を煽るにはこういった神霊を集める事が重要だと考えている。 ○半人半霊の庭師魂魄妖夢(こんぱくようむ)Konpaku Youmu種族:人間と幽霊のハーフ能力:剣術を扱う程度の能力冥界の庭師兼、西行寺幽々子の剣の指南役。白玉楼のもの凄く広い庭の整備を担っている為、毎日の業務が大変。素直で真面目だが、騙されやすい。最近は幽霊騒ぎが落ち着き始めて少し平和ボケしている。突如として現れた奇妙な霊、神霊は人間の欲の具現した物であった。その存在は希薄ですぐに消えてしまう物だったが、これ以上霊関係で騒ぎが起きて欲しくない彼女は調査に出かけた。 ○1面ボス彷徨わない亡霊西行寺幽々子(さいぎょうじゆゆこ)Saigyouzi Yuyuko種族:亡霊能力:死を操る程度の能力冥界のお嬢様で妖夢のご主人様。神霊には大した関心も無いが、何やら神霊が向いている方向に少し興味があった。その先は新しく出来たばかりのお寺、命蓮寺だった。欲を殺す修行をしている輩が、欲の塊である神霊だなんて……。とてもお寺の仕業だとは思えない。そう考えていた時だった。人間が自分の元に神霊の調査に来たのだ。その人間を見て、自分が出るまでもないと安心して彼女は花見を続ける事にした。 ○2面ボス読経するヤマビコ幽谷響子(かそだにきょうこ)Kasodani Kyouko種族:山彦能力:音を反射させる程度の能力山に登ったときに「ヤッホー!」と大声をだした事があるだろうか。その時「Yahoo!」と発音の良い返事が返ってきたら、それは妖怪山彦の仕業である。彼女は山に棲み、どこからか楽しげな声が聞こえると、大声を出して返事で応えてあげるノリのよい妖怪である。最近は「ヤマビコは音波が反響しているだけだぜー」なんていう迷信が流行しているため、彼女は世俗に空しさを覚え仏門に入る事にした。彼女の能力はお経を唱えることと相性が良い。毎日、山で読経したりしている。その所為で最近では「誰も居ない山でお経を唱える声が聞こえる」と怖がられるようになり、妖怪としての面目を保つことになった。 ○3面中ボスお困りの忘れ物多々良小傘(たたらこがさ)Tatara Kogasa種族:唐傘お化け能力:人間を驚かす程度の能力お寺の周りをフラフラしている妖怪傘。唐傘お化けと墓地の相性は良く、殆どの時間墓地で暮している。何故なら、街中では驚いてくれない人間でも、お墓参りに来ているときは簡単に驚いてくれるのだ。やったね。凄いね。しかし、そんな幸せ絶頂の彼女にも事件が起きた。墓地の奥で見た事もない妖怪が現れ、我が物顔で近寄らせないようにし始めたのだ。その妖怪とコンタクトを取ろうとしたが、全く会話にならず、危険を感じた彼女は、その妖怪を強制的に追い出そうとした。しかし暖簾に腕押し。糠に釘。いくら攻撃しても手応えが感じられず、結局逃げ帰ってきてしまった。お寺の連中に助けを求めようかとと逡巡していると、見た事のある人間がやってきたのだ。かつて何度か戦った事のある人間だった。「きっとあの妖怪を倒しに来たんだわ」そう思った彼女は、思い切ってお願いする事にした。それがこのざまである。 ○3面ボス忠実な死体宮古芳香(みやこよしか)Miyako Yoshika種族:キョンシー能力:何でも喰う程度の能力(人間は一部を喰われると一時的にキョンシーになってしまう)青娥に蘇生させられた日本古代の死体。青娥の手先となって働いている。今回は、復活寸前となった夢殿大祀廟を護る為にかり出された。異常な力と痛みを感じない肉体で、まともにやり合うとえらい目にあうが、思考回路は前時代のコンピュータ並である為、逃げることは容易い。彼女の闘いでは傷つくと霊を喰らい体力を増幅させる為、中々倒すことが出来ない。だが、逃げることは容易い(大切な事でした)彼女の体は非常に硬く、関節が曲がらない。まともに歩けない。操り主は彼女に、柔軟体操を勧めている。柔軟性がない状態で運動をすると怪我をしてしまうからである。ゾンビだけど。 ○4面ボス壁抜けの邪仙霍青娥(かくせいが)(通称:青娥娘々(せいがにゃんにゃん))Kaku Seiga種族:邪仙能力:壁をすり抜けられる程度の能力元々は道士に憧れた人間である。青娥が幼い頃、父親が道教にはまり彼女を置いて山に篭もってしまった。父が残した本に興味を持った彼女は、何度も何度も本を読み返し、道士に憧れるようになった。特に何仙姑(かせんこ:道教八仙人の一人)に憧れ、いずれ自分も仙人となり父に会うと誓った。成長した彼女は、名家である霍家に嫁入りすることが出来た。何一つ不自由無い生活をしていたが、道士への夢は捨てきれず、毎日鬱々と生活していた。次第に引き籠もりがちとなり、誰とも会話しようとしなくなった。それからさらに八年経ったある日、青娥は突然別れの言葉を言いだした。家族は不思議に思ったが、青娥は自分の部屋でいつものように眠り、そして二度と目覚める事はなかったのである。それに驚いた家族は深い悲しみに暮れ、全く生気の無い彼女を埋葬した。しかし、彼女は死んでいなかったのである。彼女は引き籠もっていた間、本で学んで覚えた術を使い、竹の棒を自分の姿に見せて死んだように見せかけたのだ。家族はそれを埋葬したのである。彼女は俗世を捨て逃げ出した。そう、憧れの仙人の世界に行く為に。――それからどの位経ったのだろう。彼女は仙人として、ある程度の力を身に付けていた。姿も常に若いままを保ち、不老長寿となっていた。その為に人前では憚られる様な事も色々した。しかしそれが天には認められず邪仙となってしまったようだ。彼女は自分の目的の為なら家族を欺くことも厭わなかった。そんな性格が良くなかったようである。彼女は道教を広めるというていで、自分の力を見せびらかす事が趣味であった。しかしこの国では自分くらいの道士や仙人も珍しくない。そこで、仙人の居ない国に行こうと思い、まだ見ぬ東の国を目指した。日本の事である。当時の日本では大陸から広まったばかりの仏教と、古来からある土着神を信仰する神道の二つの宗教が覇権を争っていた。彼女は「これは好機」と思い、当時一番徳があると思われる豊聡耳神子に取り入り、道教の魅力を伝えた。政治には仏教を使って民衆を大人しくさせ、権力者は道教で超人的な力を身に付けるといい、そう吹き込んだのだ。道教は自然崇拝、多神教である為、権力者を神々の末裔とする神道との相性は良い。しかも最終目的は不老不死であり、権力者にとってストイックな仏教よりも魅力的なものだった。神子は少し考えた後、その案を本来宗教敵であった物部氏に話を持っていったのだ。 ○5面中ボス神の末裔の亡霊蘇我屠自古(そがのとじこ)Soga no Toziko種族:亡霊能力:雷を起こす程度の能力日本の古代豪族、蘇我氏の亡霊。布都と共に神子に仕える者だが、布都との過去の因縁により人間として復活する事を拒まれている。霊体のまま布都の良いように扱われているようだ。本人は別に霊体である事に不自由を感じていない。むしろすぐに壊れてしまう人間の体などいらない、と考えていた。蘇我氏と物部氏は仏教を巡り争っていたが、布都と屠自古の二人の関係性は悪くなく、持ちつ持たれつの間柄のようだ。今は二人ともとも仏教を嫌っている。 ○5面ボス古代日本の尸解仙物部布都(もののべのふと)Mononobe no Futo種族:人間?(尸解仙を自称する道士)能力:風水を操る程度の能力ちょっと昔のお話。今から千数百年ほど前だろうか。まだ国が人を統治するという考え方が纏まりきる前の話。人、物、技術、宗教など様々な物が海を渡って渡来してきた。その中の一つ、仏教がこの国の行方を大きく変えていく事になる。国は仏教を巡り崇拝派と廃仏派に別れ、お互いの溝を深めていく。神道の神様であるウマシマジノミコトを祖とする物部氏は廃仏派であった。人間を祖とする蘇我氏との対立は凄まじく、この宗教戦争は後に語られるようなただの権力争いではなく、神々の系譜と人間の尊厳との争いだったのである。そして仏教を巡る宗教戦争は悲劇で幕を閉じる。争いは日増しに過激になり、物部氏は寺を襲撃し寺を焼き仏像を捨て廃仏を訴えた。しかしタイミングが悪かったのか、その日から疫病が流行し始め、天皇が崩御してしまう。これを蘇我氏は仏教に大して非道なことをした祟りだと喧伝した。それにより蘇我氏の支持が高まり、ついに物部討伐の許可が下りるのである。その争いで物部は滅亡する事になった。そしてこの国の政治は仏教を中心に行われていくことになる。これが表に知られている物部、蘇我の宗教戦争である。しかし、実はこれを裏で糸を引く者がいた。それが布都であった。彼女は物部の姓ながら、影である宗教を崇拝していた。それが仏教と同時に伝わってきた道教である。道教は自らを超人化する事が出来、その最終目的は不老不死である。権力者にとっては非常に魅力的な宗教であった。だが、この魅力的な宗教も欠点があった。それは民が誰でも修行すれば仙人になれるのでは、政治には向かないと言う事。その為、彼女は道教の事はひた隠しする事になる。そして同じく道教を崇拝していた神子から、ある提案を持ちかけられる。それが、表向きは民を静かにさせる事の出来る仏教を崇拝しこの国を治める。その上で自分の死に呪いをかけ、我らは尸解仙として復活しよう、という話であった。布都は蘇我氏の味方となり、裏から操る事が出来た。それにより蘇我氏は仏教を盲信するようになった。当然、神の子孫である物部(布都を除く)はそれを面白く思わなかった。その結果、引き起こされたのが仏教を巡る宗教戦争である。実際は、物部という日本古来の神々と、道教を使い新たな神になろうとする神子との争いであった。仏教はその為の目眩ましでしかなかったのだ。しかし、二人の復活まで随分と時間が掛かってしまったようだ。それは神子の死を不審がった仏教の僧侶達が、その上にお寺を建て復活を拒んでいたからであろう。政治のために利用した仏教であったが、思った以上に信仰力が強く、現代日本まで広く信仰され続けられたのは誤算であったようだ。 ○6面ボス聖徳道士豊聡耳神子(とよさとみみのみこ)Toyosatomimi no Miko種族:聖人能力:十人の話を同時に聞く事が出来る程度の能力馬小屋で生まれ、幼い頃から才覚を認められた天才であった。やんごとなき生まれの彼女は、幼い頃から様々な訴えを聞く事があった。どうせ理解できないだろうと思って、役人達の愚痴のようなものを投げかけられることも多かった。しかし、神子はその全てを理解し、すぐに的確な指示を出すことが出来た。その噂が世間に広まり、聖人として絶大な人気を得たようである。彼女には天才ならではの葛藤があった。「大地は神々の時代から変わらず、海は水を湛えている。何故、人間は死を受け入れなければならないのか」次第に、彼女は死んでいく人間の運命に不満を持つようになった。神子の評判を聞きつけた青娥は、この人ならば間違い無いと思い、道教を勧めにやってくる。道教は自然崇拝であり、自然と一体になることで不老不死を実現することが出来る、そういう内容であった。神子は心躍らされた。それと同時に、その宗教ではいつまで経っても国が平定しない、と青娥に伝えた。青娥は自分の願いを実現するためには国の政治などどうでも良いと思っていたが、神子はそうは考えなかったのだ。青娥はならばこうしましょう、と言って、表向きは仏教を信仰する話を持ちかけた。仏教は殺生を禁じ、規律の厳しい宗教であると伝えると、神子はそれならば国は落ち着くであろう、と納得した。神子は仏教を広めた。これは権力者以外が力を持たないようにする為である。その裏で、道教の研究を進めた。その結果、超人的な能力を発揮し、様々な伝説を残したのは皆が知る事である。そして、最終目的である不老不死の研究も怠らなかった。丹砂など様々な稀少な鉱物を使う事もあった。それが彼女の体を蝕んだ。本来不良長寿をもたらす筈の道術で体を壊してしまったのである。神子は今の体のままでは持たないと思い、尸解仙になることを決意した。尸解仙は一度死んで(もしくは死んだように見せかけて)、再び復活する秘術である。しかし自分一人で実行するのを怖れた神子は、布都に話を持ちかけ、まず先に眠りについて貰うように話した。布都は神子の力を信じ、実験台となったのである。死後、腐りもせずに眠り続けた布都を確認すると、自らも眠りについたのであった。神子の計画では、国が仏教に限界を感じ聖人を求めた時に復活する予定であった。しかしその思惑ははずれ、仏教は千年以上もこの国を支配する。仏教の力ある僧侶達は神子の霊廟を封じ続けた為、復活することが出来なかったのである。神子の企みは筒抜けであったのだ。焦ることはない、いつ復活しても良いと眠り続けた神子であった。そして復活の時がようやく来たのである。その理由は、彼女の伝説が全て作り物であると言われ始めた事による。今現在では超人的な能力を持つ人間が居なくなってしまい、彼女の偉業は全て虚構だと思われても仕方ないことであろう。それにより彼女は霊廟ごと幻想郷に移動した。その時、幻想郷にはお寺が存在しなかったため、いつでも復活出来る準備が整ったのだ。しかし、そのタイミングで新しいお寺が出来てしまう。しかも狙ったかのように霊廟の真上にである。それが命蓮寺だった。神子は再び仏教の僧侶によって押さえつけられてしまうのか。それとも僧侶と戦うのだろうか。その昔、物部(古の神々)と蘇我(仏教)が死闘を繰り広げたように。 ○エキストラ中ボス古の妖怪その1封獣ぬえ(ほうじゅうぬえ)Houjuu Nue種族:鵺能力:正体を判らなくする程度の能力命蓮寺に棲む不可思議な妖怪。白蓮が押さえつけていた聖人が、ついに抑えきれずに復活してしまった。その話を聞いた彼女は、前回(星蓮船)での恩返しのつもりで旧知の妖怪を呼び寄せ、妖怪の力を強くしようと考えた。もちろん、白蓮には内緒である。その結果、命蓮寺に棲む妖怪が一匹増えた。結果、白蓮の仕事が忙しくなっただけであった。 ○エキストラボス化け狸十変化二ッ岩マミゾウ(ふたついわまみぞう)Hutatsuiwa Mamizou種族:化け狸能力:化けさせる程度の能力由緒正しき化け狸。幻想郷の外に住んでいた、珍しい妖怪である。今回は、旧友のピンチと言う事でわざわざやってきたのだ。狸は人を化かして戸惑う姿を見るのが大好物で、直接被害を与えたりする事は余りない。満月の夜になると力が増す。化けさせるという意味では鵺とは似たもの同士である。結局お互い、直接戦闘に役に立つ妖怪ではないようだ。こんな妖怪を呼んたところで、神子に対抗できるのだろうか。結局、妖怪達は自分勝手であり、統率を取ろうとしないのでいくら単体が強かろうとも、負けるときは負けるのである。彼女は地元(佐渡)では人間と共に暮していたようである。時には騙したりしていたが、貧しい人にはお金を貸したり、仕事を依頼されれば遂行したりと、ちゃんと人間社会に溶け込んでいたようだ。しかし、狐とは仲が悪く、その為佐渡には狐が棲んでいないという噂だ。幻想郷の狐達と一悶着起こすことになるのだが、それはまた別のお話。