-------------------------------------------------------------------○弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card. あとがきとか                 上海アリス幻樂団長 ZUN                        2014/05/11------------------------------------------------------------------- ====================================================================■1.あとがき==================================================================== どうも、ZUNです。 いやー、何とかCD焼きまで漕ぎ着けたようです。通常のゲームよりも遥かに開発期間が短い為、開発開始した瞬間に既に修羅場、といった感じでした。何せ実作業に着手してから一ヶ月経って無いですから……。 そんなエクストリーム開発も、作っている時は本当楽しいんですよ。生き物のように変化していくプロジェクトを育てるのは、まるで愛玩動物の様です。もっとも、こちらは自分が動かなければ一切変化してくれませんが。 さてさて、弾幕アマノジャク、如何でしょうか? 古典的弾幕に古典的装備システム、成長、学習、そしてクリア体験……。 細かいシステムには一切目新しいものはありません。ですが、全体を眺めてみると他に類を見ないゲームとなっていると思います。もしかしたら、本当のオンリーワンというのは、こういう地味なところに埋まっているのかも知れないですね。 良いゲーム体験の一つに、目標に対して工夫して、努力して、そして根気よくプレイする事で乗り越えられる。そんな体験があげられるかと思います。このゲームはそこに重点を置きました。 しかし最近は努力の部分がランダムに偏るゲームが多くなってませんか? やれスーパーレアだのレジェンドだの……。ランダムで可愛い絵と、それに付随するパラメタを無限のアップデートで集め続けるゲームには……、僕はもう、ちょっと限界を感じるようになりました。もう真剣にゲームをしなくなった大人の暇つぶし、と考えてますが、この世の中がそんなゲームばかりになってはお酒も不味くなってしまいそうです。 特に若いうちはゲームにおけるいい成功体験をしておかないと、将来のゲームクリエイターは生まれないかもしれません。いや、ゲームじゃ無くてもクリエイティブな人間にならないかも……なんてすら思ってしまいます。 このゲーム、難易度は高いですが、是非若い人にもプレイして頂きたい物です。 なーんて偉そうに言うけど、難しすぎてクリアなんて出来ないじゃん。 いやーごもっとも。 アマノジャクですからね。 一応ヒントを、終盤は、使えるアイテム選びとアイテムレベルが物を言います。 後は根気と運、それだけですな。   ZUN(開発中、もっとも実質プレイ時間の割合が多いゲームでした。へとへと)主人公は東方輝針城の敵キャラクターです。本ゲームのストーリーは輝針城の後日談的な内容です。一応、東方輝針城の設定を乗せておきます。  ○主人公 逆襲のあまのじゃく  鬼人 正邪(きじん せいじゃ)  Kijin Seija  種族:天邪鬼  能力:何でもひっくり返す程度の能力  下克上を企む天邪鬼。  天邪鬼は鬼ではなく、ただの捻くれた妖怪である。  彼女は常日頃から人とは逆の事を考えていた。  人が嫌がることを好み、人を喜ばせると自己嫌悪に陥る。  命令は絶対に聞かない。自分が得しても見返りは与えない。  人間、妖怪に嫌われるのは当たり前だったが、彼女は嫌われると喜ぶのだった。  そんな彼女の野望は、幻想郷をひっくり返すことだった。  今の強者が支配する安定した幻想郷をぶちこわし、弱者が物を言う世界に  変えたかったのだ。  しかし、彼女にはそれだけの力が無かった。  そこで目を付けたのが小人の秘宝『打ち出の小槌』だったのだ。